Chromeのティラノサウルスについて調べた
google chromeにはネットワークに問題があると恐竜のイラストが表示され、スペースや上下キーで操作できる障害物避けゲームができることは有名な話ですね。自分はこの無愛想なデザインの恐竜がかわいくて好きです。
さて、好きなものを身に付けたいという感情は自然の摂理ですが。この恐竜に関するグッズはgoogleのオンラインショップではTシャツしか販売していません、実店舗に置物はあるらしい。ストラップとかステッカーとかトートバックとかが欲しいんです。
ないなら作るしかないので、そもそも作って問題ないのかを考え、ライセンス周りを調べてみたかった所存です。
この恐竜はネットワークに問題がある時に加えて、chromeでchrome://dino
にアクセスすることで表示することができます。これを見る感じdinoと呼ばれているみたいですね。
ちなみにネットワークエラーの時には小さいdinoくんですがchrome://dino
で表示したdinoくんは画面幅一杯まで拡大され、大きいdinoくんに浸ることができます。
google Chromeについて
Chromeはgoogleが開発しているブラウザーであり、クローズドソースで開発しています。同じくgoogleが中心となって開発しているchromiumをベースにしています。OSSでない部分をgoogleが付け足したのがchromeのようです。次世代のEdgeと同じですね。
chromiumは大半がBSDライセンスですが、MITライセンスなどなど物によってライセンスが異なるmixed licenseだそうです。
さてここで問題のdinoくんですが、こちらはchromiumに搭載されているものであり、BSDライセンスが適用されています。著作権表示や許諾表示をすれば自由に個人利用、商業利用も可能ですね。やったね。
chromiumに内包されているdinoくんですがこれはOSSなので実装を覗くことができますね。それではdinoくんの中身を見てみましょう。
dinoくんの実装
chromiumはgithub上でミラーされたコードを見ることができます、それっぽいファイル名を探していたらdinoくんの実装部分を見つけました、Javascriptで実装されていますね。ここにもBSDライセンスであることが明記されています。
余談ですが、chrome10周年を記念してバースデーケーキと帽子のアイテムが追加されたことがありました。今は該当部分の実装は無くなっています。
ライセンス
ということでdinoくんはBSDライセンスということで大丈夫そうです。とりあえず自分用にdinoくんトートバックでも作ろうかな。
おまけ
この記事を書くためにdinoくんを眺めていたらdinoくんの描画のバグを見つけたのでchromium issueに投げてみました、このてのコミュニティーにissueを投げるのは初めてで投稿カテゴリーを間違えてポストしてしまいましたが管理されているgoogleの社員の方に半日ほどで修正していただき、それから24時間しない間にdinoを実装された方からコメントがつきました。
Chromiumというとても大きなプロジェクトで、優先度がかなり低いバグでも2日かからないくらいで修正に取りかかるのはすごいと思いました。さすがですね。
おしまい。